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――また、あの夢だ。
意識の覚醒と同時に、体中に嫌な汗が伝う。
震える手をぎゅっと握った。
相手を身体を刺した感触を振り払うように。

二人だけで一緒に過ごした時間は、確かに幸せだった。
それなのに、すれ違いを重ねた挙句、相手は自分の元から去ろうとした。
許せなかった。悲しかった。そう思った時に、この手はナイフを握っていた。

 

夢であると、現実でない事は理解している。
前提からして在り得る状況ではないとも分かっている。
けれど。どうしても拭い切れない不安と恐れが胸に燻り続けていた。

​『ふたりだけの幸せ』

​アンサング・デュエット

※Attention※
 

本文書は実際に行われたアンサング・デュエット公式シナリオ『ふたりだけの幸せ』のボイスセッションを元に書き下ろした小説風リプレイです。
該当シナリオ及びその他一部の公式シナリオの重大なネタバレを含みます。

PL予定の方はくれぐれも閲覧をお避け下さいますようお願い申し上げます。
なお執筆するにあたり録音ログを元としてはおりますが、
演出等の関係からある程度の加筆や合成等を行っていますことをご承知下さい。
 
また、本文書は二次創作となります。
アンサング・デュエットの版権元はどらこにあん様と株式会社KADOKAWA様であり、

また登場キャラクターの著作権はセッションのGM・PLに帰属します。
しかし、本文書における著作権はゆたか(@bellpkg , GM)に帰属します。

恐縮ではございますが、無断での転載等はご遠慮ください。

 

(アンサング・デュエット公式サイト:https://fujimi-trpg-online.jp/game/unsung.html

(C)Fuyu Takizato / Draconian
(C)KADOKAWA

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